タナゴと二枚貝には密接な関係があります。タナゴは二枚貝に産卵をするので二枚貝が生存できないような環境だとタナゴも絶滅してしまいます。
タナゴが減ったのはブラックバスやブルーギルなどの外来魚のためと言われたりしていますが、実は人間が二枚貝の生存ができない環境にしてしまったとも言われています。それは手掘りの用水路が少なくなってコンクリートの用水路が増えていることからもわかります。
ですのでタナゴがいるところには二枚貝はいるし、逆に二枚貝がいるところにはタナゴがいるということになります。
タナゴがいる場所を探したければガサガサをして二枚貝がいるか確認してもいいでしょう。
当ページではタナゴの飼育に二枚貝は必要かについて書いています。
タナゴと二枚貝
タナゴが好む二枚貝とは
タナゴは二枚貝に産卵するのですが、どんな二枚貝でもいいというわけではありません。
タナゴによって好む二枚貝があります。
ですので繫殖が目的で二枚貝を飼育するのであれば飼育しているタナゴに合わせた二枚貝を飼育しないといけません。
何種類かのタナゴと二枚貝を紹介します。
カネヒラ | タテボシ貝、セタイシガイ貝、イシガイ貝 |
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ヤリタナゴ | マツカサ貝、ドブ貝 |
アブラボテ | ドブ貝、マツカサ貝 |
タイリクバラタナゴ | ドブ貝、イシ貝、カラス貝 |
シロヒレタビラ | カタハ貝、ドブ貝、マツカサ貝 |
また、タナゴによって産卵の時期が春の場合と秋の場合があるので認識しておくようにしましょう。一年を通して飼育することがもっともいいのですが、産卵時期だけ飼育してもいいでしょう。
タナゴを繫殖させる
タナゴを飼育していると産卵管を出して泳いでいる姿をみると卵を産ませて繫殖させたいと思う人も多いです。
タナゴはメダカのように水草を卵を産むわけではなく二枚貝に産卵をします。
タナゴを繫殖させたいのであれば二枚貝を飼育しないといけません。
タナゴをペアで飼育していて産卵管を出している状態であっても産卵するところがないので繫殖はできません。ですので水槽は二枚貝が飼育できる環境を準備しないといけません。
二枚貝の生存に適した砂を6~7cmほど、二枚貝の餌となるプランクトンが湧きやすい環境にしないといけません。
それ以外にも水質や水温にも注意しないといけません。
二枚貝を捕まえるには?
タナゴ釣りに行くだけでは二枚貝は捕まえることができません。
しかし、タナゴが釣れる場所には二枚貝は生存しているはずです。
最近ではコンクリートで固められた用水路が多いのですが、砂や泥のところを探してみましょう。少し掘るぐらいでは見つからなくても深く掘れば見つかることもあります。
釣りに行っているのに砂や泥のところで二枚貝探している暇はないという人には最悪ネットやペットショップで購入もできます。今や何でも販売している時代です。
二枚貝を飼育する
タナゴを繫殖するためには二枚貝の飼育が必須です。二枚貝は長期間飼育することが難しいとされておりよってタナゴの繫殖も難しいのです。
二枚貝の飼育が難しいとされている理由は餌です。二枚貝の餌は主に植物性プランクトンとしていますが、案外大ぐらいで植物性プランクトンを安定して供給できないため死ぬということが多いのです。
最近では市販の餌も販売されているので昔に比べてはるかに飼育はしやすくなっていますが・・
また、水質にもデリケートです。
水質が悪化するとすぐに死んでしまいます。
魚のように見た目で健康状態がわからないというのもあります。
二枚貝の飼育はタナゴの飼育よりもはるかに難しいことになります。
二枚貝は水を浄化する
二枚貝は飼育するのに手間が掛かり大変ですが、二枚貝を飼育することによるメリットもあります。二枚貝は水を浄化するということです。
二枚貝は植物プランクトンを始めとする水中の浮遊物を食べることにより水が綺麗になるということです。ですのでタナゴの産卵のためでなくても二枚貝を飼育する意味はあるのです。
まとめ
タナゴの飼育に二枚貝は必須というわけではありません。繫殖をさせないのであればタナゴ単独の飼育も可能です。
タナゴを繫殖させたいのであれば、二枚貝は必要になります。
二枚貝は何でもいいというわけではなくタナゴに合わせたものでないといけません。
ただし、二枚貝の飼育は非常に難しくすぐに死んでしまうので慣れないうちはおすすめしません。
ですのでまずはタナゴのみをしっかりと飼育するようにしましょう。